緑内障発作
こんにちは。三重県四日市市の大川眼科 院長です。
最近いらっしゃった患者さんでこんな方がおられました。
「2日前から吐き気がするので内科で胃腸の薬をもらった。左目も痛い。」
この方の両眼の写真です。
右眼は正常ですが、左目は白目が赤く、瞳が大きく、黒目も少し曇っています。
これは緑内障発作の典型的な所見です。
緑内障発作は緊急を要する眼科の病気の代表的なもので、
「眼が痛い」「眼が重い」「眼がかすむ」「眼が赤い」といった眼の症状以外にも、
「頭が痛い」「気持ち悪い、吐き気がする」といった眼以外の症状もみられます。
眼球の硬さのことを眼圧と呼びますが、
緑内障発作では急激に眼圧が上がることによって上に書いたような症状が起こります。
これを放置すると視神経(見るための大事な神経)がどんどん弱ってしまって、
やがて(数日で)見えなくなってしまいます。
眼圧が上がる原因は眼内を流れている水(房水)の通り道が塞がってしまうことです。
治療はレーザーや手術によって茶目に孔を開けてやることで新しい水の通り道を作ります。
一般的にいわれる緑内障は慢性の病気で進行もゆっくりであることがほとんどなのですが、
この緑内障発作はまったく病気の起こる仕組みが違います。
上に書いたような症状が起こったら、すぐに眼科にかかるようにしてくださいね。