1本の目薬はどれくらいでなくなるか?

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

眼科では飲み薬ではなく目薬(点眼薬)を処方することがほとんどです。
ところで目薬って1本でどれぐらいもつのでしょう?
例えば飲み薬を朝1回1錠飲むとすれば30錠で30日分ですよね。
目薬の場合はわかりにくいですね。

 

目薬の種類によって1滴の量は微妙に違いますが大体25~50μlと言われています。
1滴のみ点眼するのが正しいのですが、実際には2-3滴点眼してしまう人もいるでしょう。
1滴より多く点眼しても眼に入らずにあふれてしまうだけですので、もったいないですよ。

 

とりあえず1滴=50μl=0.05mlとすると
一般的な5mlの点眼液1本で100滴ということになります。
1日2回両眼に点眼すると25日分
1日4回両眼に点眼すると12.5日分 ですね。

 

2.5mlの点眼液(1日1回点眼の緑内障の薬に多い)だと50滴です。
1日1回両眼に点眼すると25日分 です。

 

基本的にはこれを踏まえて処方する点眼本数は決めています。
もちろんうまく1滴のみ点眼できない人もいるので、
その場合にはもっと早くなくなることになります。

 

逆に2.5mlの点眼液を1本しか処方してないのに
2か月後に来院されて「まだ薬が余っている」と言われる方もいます。
その場合は「毎日きっちりとは点眼できてないんだな」と判断します。

 

その人の病状や点眼の仕方に応じて、処方する本数は調整しています。
いつも目薬が足らない方はご相談いただければ増やせる場合もあります。
ただ病状によっては早めの間隔で診察させていただきたい方もいますので、
その場合はご希望に沿えないこともありますのでご了承ください。