コンタクトレンズと老眼

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

今回も老眼の話です。
コンタクトをしていて「近くが見にくくなった」
と来院される方が時々おられます。
40代以上であればほぼ老眼が原因なのですが、
どのように対処するのがよいのでしょう?

 

1.遠くがよく見えるコンタクトの上から老眼鏡をかける
遠くがしっかり見えるコンタクトを着けた状態は、
眼鏡なしで遠くがよく見える人の眼と同じ状態です。
ですから近くを見る時のみ老眼鏡をかければOKです。

 

2.コンタクトの度数を少し弱める
度数を弱めるとやや近くにピントが合いやすくなりますが、
逆に遠くはやや見にくくなります。
遠くと近くの見え方のバランスを考えて、
生活に不自由のない程度の度数を選びます。

 

3.遠近両用コンタクトレンズを使う
コンタクトにも遠近両用があります。
ソフト・ハードともに数社から販売されています。
1つのレンズに遠用、近用の度数がそれぞれ入っており、
仕組みとしては交代視型・同時視型の2通りに分かれます。
(図は一例です)

 

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交代視型は遠近両用眼鏡と同じように、視線を下にずらした時に
近用部分を通して見えるように設計されています。

 

同時視型は遠く・近くそれぞれが同時にピントが合うように
なっており、脳で必要な像のみを選択して見る仕組みです。

 

いずれのレンズも一長一短があり、見え方には慣れが必要です。

また、老眼が軽いうちから使い始める方が慣れやすいと言われています。

 

4.コンタクトをやめて眼鏡にする
近視が非常に強い人は無理ですが、
眼鏡なしで手元が見える程度の近視であれば、
眼鏡なしで手元を見て、遠くを見る時のみ眼鏡をかけるのが
見え方には一番すっきりすると思います。
コンタクトを使っても近くは老眼鏡をかけることになるので、
自分にとって便利な方を選んでください。