目の病気の話

涙目とドライアイ

2016年05月28日

こんにちは。三重県四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

先日「涙でうるむ感じがあり、他の眼科でいろいろ点眼を処方されたが治らない」
と言われる患者さんがいらっしゃいました。

 

本当に涙が多い患者さんでは、常にハンカチを持って拭いていないと涙がこぼれてきます。
しかし「涙が出る」と言われる患者さんの大多数はそうでないことが多いように思います。
詳しく尋ねてみると「涙が出てうるんでいる感じがするが、こぼれては来ない」
という方が多いです。
このような患者さんの中にはドライアイである方が結構おられます。

 

ドライアイは簡単にいうと「目が乾く」病気なので、「涙が出る」とは真逆な感じがします。
正常であれば、まばたきした時に涙が角膜(=黒目)の上にフィルムのように覆います。
この状態が10秒以上安定していることで、見え方がクリアだったり、
違和感がなかったりします。
ドライアイの患者さんでは涙がすぐに蒸発していくことで、
凸凹なフィルムが角膜の上に1枚乗っているような状態になっています。
この状態では、見え方も膜が張ったような感じになったり、
涙でうるんでいるような感覚が起こります。

 

涙目の原因はもちろんドライアイ以外にもありますし、
ドライアイにもいくつかのタイプがあります。
それぞれの原因によって治療は異なってきますので、
まずは眼科を受診して詳しい検査を受けていただければと思います。

花粉症だと思っていたら、、、

2016年04月12日

こんにちは! 三重県四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

1か月前にのどの痛みや鼻水などの症状が出て、風邪かなと思っていました。
しかし、鼻症状がよくならず、時期的に花粉症かなと思っていました。
「そのうち時期が来れば治るだろう」と考えていましたが、一向に良くなりません。
花粉症なら花粉の量によって症状が軽い日と重い日とあるはずなのに、
家の外でも中でも、雨でも晴れでも症状が変わりません。

 

「どうも花粉症にしてはおかしい。これはひょっとして、、、」と思い、
昨日近所の耳鼻科を受診しました。
結果は予想通り「副鼻腔炎」でした。

 

頭蓋骨の鼻の周囲には骨によって区切られた空洞がいくつかあり、それを副鼻腔といいます。
そこに細菌などが入り込み感染を起こした状態が副鼻腔炎です。
これが長引いて慢性化したものがいわゆる「蓄膿症」(慢性副鼻腔炎)ですね。

 

さて、副鼻腔と呼ばれる空洞は眼球の奥にも存在します。
このため、副鼻腔炎が原因で、目や目の周囲に症状が出ることがあります。
「目の奥に重い痛みが続いている」という症状の原因が副鼻腔炎であったり、
副鼻腔の炎症が視神経に及ぶことで視力が落ちたりすることもあります。

 

人間は目で物を見ているわけですが、
眼球で感じ取った情報を神経が脳まで伝えることで
初めて「物が見える、認識している」ということになります。

 

私達眼科医は眼球の中を診ることは得意ですが、その奥までは診れません。
ですから耳鼻科や脳外科などの他の科の先生方と連携して
診療を行うことはとても大事なことです。
患者さんにとってはあちこちの病院に行くのは手間がかかるのですが、
病状によっては他科の先生の目が必要になることがありますので
ご理解いただければ幸いに思います。

 

副鼻腔炎の原因の多くはいわゆる「風邪」とのことですので、
「風邪は万病のもと」と言われる通り、甘くみてはいけませんね、、、

世界緑内障週間

2016年03月06日

こんにちは。三重県四日市市の大川眼科 大川親宏です。

 

3月6日~12日は「世界緑内障週間」という記事を目にしました。
緑内障というのは、簡単に言うと
「視神経が徐々に傷害されて、視野が失われていく病気」です。
我が国では平成12年~13年に岐阜県多治見市で大規模疫学調査が行われ、
40才以上の20人に1人、70才以上では10人に1人が
緑内障にかかっていることがわかっています。
現在、我が国では後天的に失明する原因の第1位が緑内障です。

 

緑内障という病気が厄介な理由は2つあります。
1つ目は、ある程度進行しないと自覚症状が現れないこと。
2つ目は、現時点では、傷害された視神経を良くする治療がないこと。
つまり、見え方に困るぐらい緑内障が進行した状態で見つかっても、
見え方を改善する手段がないということです。

 

じゃあ、緑内障の治療とは何をするんでしょう?
緑内障の治療とは、病状の進行を食い止める治療なのです。
したがって、自覚症状が現れない程度の早期に発見し、治療を開始することが大事です。

 

緑内障が早期に見つかるパターンは主に2通りです。
1つ目は、人間ドックで要精査となり、眼科受診で診断がつくパターン。
2つ目は、たまたま他の病気で眼科にかかり、見つかるパターン。
なので、ある程度年齢を重ねたら、健診を受けることは大事ですね。

花粉症の季節になりました

2016年03月03日

こんにちは。三重県四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

気が付けば3月に入り、ここ1週間ぐらい前から花粉症の患者さんが増えてきました。
花粉情報協会のスギ・ヒノキ花粉飛散予想によると、
三重県の今年の花粉飛散量はここ10年の平均量よりは少ないものの、
昨年に比べて3-4割増となるようです。
実際には天候や気温に左右されますのでこの通りになるとは限らないのですが、
花粉症をお持ちの方にはつらい年となりそうです。

 

基本的な対策としては、花粉を避けることに尽きます。
・外出時には花粉を防ぐメガネやマスクなどで花粉との接触を避けること。
・帰宅時には、玄関で衣服に付着した花粉を払い落として家の中に持ち込まないこと。
・家の中では、極力窓を開けない、布団を外に干さないなどの注意をすること。

 

頻回交換コンタクトレンズ(2週間や1か月で交換するタイプ)をお使いの方は、
レンズに付着した花粉が完全に洗浄除去できてないと、症状が強く出る原因になります。
花粉症の時期のみ、ワンデータイプ(1回使い捨てタイプ)に変更することで、
常に新しい清潔なコンタクトを着けることになるので、花粉症の症状が抑えられます。

 

かゆくてこすってしまうと、目が腫れたり、ばい菌が付いたり、
傷が付いたりすることもあります。
目のかゆみを抑えるための目薬を処方させていただくこともできますので、
かゆみが強い場合には眼科を受診して下さい。

糖尿病の人は眼科に行こう!

2015年06月09日

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

糖尿病で内科に通院されている方は
「眼科で眼底検査を受けてくるように」と
言われたことがあるのではないかと思います。
それはなぜでしょう?

 

糖尿病は血液中の糖分(血糖)が多くなる(=血糖が高くなる)病気です。
日本では約700万人の糖尿病患者がおり、
疑いのある人(いわゆる境界型)を含めると約2000万人いる
推定されています。

 

糖尿病は最初のうちは痛くもかゆくもありませんが、
放っておくと合併症が出てきます。
主なものを3大合併症と呼びますが、
その一つが「糖尿病網膜症」という目の病気です。

 

網膜というのは眼球の奥(=眼底)にある
光を感じる神経の膜です。
カメラでいうとフィルムの役割をしています。
糖尿病網膜症では網膜の血管に異常が出てきます。

 

最初は血管がもろくなって血液の成分が滲み出たり、
しみのような出血が見られたりします。

 

さらに進むと血管が詰まってしまいます。
血管が詰まるとやがて「新生血管」と呼ばれる悪い血管が生えてきます。
新生血管が破れると大出血を起こし、突然見えなくなります。

 

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上の写真は左が正常、右が進行した糖尿病網膜症の眼底写真です。
真ん中の黄色い丸い部分が視神経で、視神経を中心に血管がたくさん走っています。
右の写真では視神経から白い膜(増殖膜)に覆われた新生血管が出ているのがわかります。
これだけ新生血管が生えていても、この人の視力は1.0出ています。
しかし一度新生血管が破れれば視力は
(どんなメガネをかけても)0.1も出なくなるでしょう。

 

糖尿病網膜症の嫌なところは、
ある程度まで進行するまでは自覚症状がないことです。
逆に自覚症状が出た時にはかなり進行してしまっています。
「進行に伴ってだんだん見にくくなる」のではなく
「ある日突然見にくくなる」という感じです。

したがって、手遅れにならないためには
自覚症状が無くても定期的に眼底検査を受けることに尽きるのです。
受診の間隔は眼の状態や血糖コントロールにもよりますが、
眼底に所見のない人でも年に1~2回の検査が望ましいと思います。
詳しくは眼科の先生の指示に従ってください。

1本の目薬はどれくらいでなくなるか?

2015年05月18日

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

眼科では飲み薬ではなく目薬(点眼薬)を処方することがほとんどです。
ところで目薬って1本でどれぐらいもつのでしょう?
例えば飲み薬を朝1回1錠飲むとすれば30錠で30日分ですよね。
目薬の場合はわかりにくいですね。

 

目薬の種類によって1滴の量は微妙に違いますが大体25~50μlと言われています。
1滴のみ点眼するのが正しいのですが、実際には2-3滴点眼してしまう人もいるでしょう。
1滴より多く点眼しても眼に入らずにあふれてしまうだけですので、もったいないですよ。

 

とりあえず1滴=50μl=0.05mlとすると
一般的な5mlの点眼液1本で100滴ということになります。
1日2回両眼に点眼すると25日分
1日4回両眼に点眼すると12.5日分 ですね。

 

2.5mlの点眼液(1日1回点眼の緑内障の薬に多い)だと50滴です。
1日1回両眼に点眼すると25日分 です。

 

基本的にはこれを踏まえて処方する点眼本数は決めています。
もちろんうまく1滴のみ点眼できない人もいるので、
その場合にはもっと早くなくなることになります。

 

逆に2.5mlの点眼液を1本しか処方してないのに
2か月後に来院されて「まだ薬が余っている」と言われる方もいます。
その場合は「毎日きっちりとは点眼できてないんだな」と判断します。

 

その人の病状や点眼の仕方に応じて、処方する本数は調整しています。
いつも目薬が足らない方はご相談いただければ増やせる場合もあります。
ただ病状によっては早めの間隔で診察させていただきたい方もいますので、
その場合はご希望に沿えないこともありますのでご了承ください。

学校健診

2015年04月30日

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

学校健診の季節になりました。
私自身も今年度は5校の健診に行かせていただきます。

 

学校での視力検査で視力が良くないと、
学校から眼科受診の紙を渡されます。
これには何の意味があるのでしょう?

 

もし検査で視力が悪ければどうすればよいのでしょう?
メガネ屋さんでメガネを作ればいいんじゃないの?
と思っている方が多いと思いますが、そうとは限りません。

 

眼に病気があって視力が落ちている場合には
メガネでは視力が上がらないことがあります。

 

学校での視力検査はメガネやコンタクトなしの視力(裸眼視力)と
自分のメガネやコンタクトでの視力しか測れません。
これだけでは単にメガネをかければ(替えれば)よいのか、
治療が必要な病気があるのかは判断できません。

 

視力が出ない病気の中には、
年齢の低いうちに治療が必要なものもありますので、
そのような病気を見逃さないように
学校からの指示があれば眼科受診してくださいね。

花粉症とコンタクトレンズ

2015年02月26日

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

嫌な花粉症の季節がやってきました。
当院でも先週ぐらいから花粉症の患者さんが増えてきています。
花粉症で一番大事なことは花粉を遠ざけることです。
花粉防護用の眼鏡や、マスクを使ったり、
外出から帰ったら玄関で服についた花粉をしっかり払い落として
家の中に持ち込まないようにすることも大切です。

 

コンタクトレンズを使っている方も注意が必要です。
2週間交換タイプなどの繰り返し使用するソフトコンタクトでは、
十分に洗浄がされてないと、
レンズに付いた花粉を目に入れていることになります。

 

コンタクトレンズの洗浄液は各社からいろいろ発売されています。
消毒の方法も大体3種類に分かれますが、どのタイプのものでも
こすり洗いをしないと汚れは落ちずに十分な洗浄はできません。

 

花粉症がひどいコンタクトユーザーは、花粉症の時期だけ
1回使い捨てタイプにするのも良い方法だと思います。
ワンデータイプであれば毎回清潔なものを使うので、
花粉を目に入れる心配がないからです。

色覚検査について

2015年02月23日

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

2/21(土)は午後から大阪で勉強会に参加しました。
そのため、診療終了を30分早めさせていただきました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

 

近畿弱視斜視アフタヌーンセミナーには3年連続での参加となりました。
斜視や弱視の勉強会は少ないので、土曜午後に開催されるこの会は非常に貴重です。
今回のテーマは斜視というよりも、小児の眼の病気から来る視機能のお話がメインでした。
麻痺性斜視に対する手術、先天白内障、先天色覚異常、LASIKの問題点、
小児の緑内障についてそれぞれ5人の先生の講演を聴いて勉強しました。
先天白内障や小児の緑内障なんかは小さな開業医ではほとんど診る機会はないのですが、
色覚異常はたまに診る機会があります。

 

2003年度から学校での色覚検査は廃止されました。文部科学省の決定です。
色覚異常への差別を助長するからといった理由だと言われています。
その結果、自分が色覚異常であることを知らずに成長し、
就職時や就職後に困る人が増えています。
色覚異常があっても日常生活ですごく困ることはそんなにないと思うのですが、
就けない職業、向かない職業はあります。

 

小さい頃からパイロットになりたい、警察官になりたい、と頑張ってきて、
いざ受験となった時に色覚異常である事実が発覚して断念せざるを得ない人。
電気配線の仕事に就いて、配線の色が区別できずに困っている人。
・・・そんな人を何人か診ました。

 

これが学校で色覚検査を廃止した結末です。
差別はむろん良くないことでしょうが、
差別しないように教育するのが
学校のやるべきことじゃないんですかね?

 

先天色覚異常は男性の5%、女性の0.2%にみられる珍しくない病気です。
残念ながら現時点で先天色覚異常を治す方法はありませんが
早い時点で検査をして見つけておけば、
職業選択などを考慮する時間も十分にあるでしょう。

 

もしもお子さんの色使いが変わっていたり、
一部の色が見にくかったりしたら
眼科で検査を受けられてはいかがでしょうか?

コンタクトレンズが眼球の裏にいってしまう?

2014年09月29日

こんにちは。四日市市の大川眼科 院長 大川親宏です。

 

コンタクトレンズが眼の中で
どこかへ行ってしまったという
経験はないでしょうか?

 

外した覚えがないのに探しても出てこないと、
眼球の裏側へ入り込んでしまったのでは?
と思う方がいるようですが、
そんなことは起こりません。

 

結膜とは白目の部分に当たるブヨブヨした膜です。
この膜は黒目(角膜)の周囲から
まぶたの裏側までつながっており、
袋状になっています。

 

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下まぶたを「アカンベー」すると
黒目の下から下まぶたの裏側まで
結膜がつながっているのが分かると思いますが、
上まぶたも同じ構造になっています。

 

なので、行方不明になったコンタクトは
ほとんどは上まぶたの裏側の袋状になった結膜にあります。
眼科では色のつく目薬を付けて顕微鏡で見ながら探しますので、
ちゃんと見つけられますのでご安心ください。

 

(眼の中に残っていると思っていても、知らずに外れていることも結構あります、、、)

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